目標3 : だれもが健康で幸せな生活を送れるようにしよう
この目標は、母子保健を増進し、主要な感染症の流行に終止符を打ち、非感染性疾患と環境要因による疾患を減らすことを含めて、あらゆる年齢のすべての人々の健康と福祉を確保することを目指しています。
【日本では】
日常生活や就労に支障を生じうる主な病気(5疾病)について、人口100人当たりの患者数は、悪性新生物(がん)1.4人、脳卒中10.9人、心筋梗塞等の心血管疾患1.4人、糖尿病2.6人、うつ病やその他のこころの病気(精神疾患)2.7人となっています。これらの病気の多くは、飲酒、喫煙、食生活などの積み重ねが原因の一つと言われている生活習慣病であり、生活習慣を見直すことで、ある程度予防することが可能です。
けがや病気で病院などに通院しながら働いている人数は、年々増加し、2016年には2,076万人と有業者の約3割を占めています。生活習慣病などの病気の有病率は年齢が上がるほど高くなる状況にあり、高齢化の進行に伴い、職場においても労働力の高齢化が進むことが見込まれる中、企業において病気を有した労働者への対応が必要となる場面はさらに増えることが予想されます。(平成30年版厚生労働白書より)
【世界では】
人々の健康状態の改善や、平均寿命の延伸、母子の死亡率の低下、いくつかの伝染病への対応においては、大きな進展がありました。しかし、マラリアや結核などへの取組はまだ不十分です。世界人口の少なくとも半分は不可欠な医療サービスを受けられず、過度な経済的困難に苦しむ人々が極度の貧困においやられています。普遍的な健康保険や健康のための持続可能な資金調達の達成、メンタルヘルスを含む非感染性疾患の負担増大への対処、薬剤耐性対策、大気汚染や不適切な水・衛生のような健康の決定因子への取組のためには、協調的な努力が必要です。(国連SDGsレポート2019より)
【ゴールのポイント】
ゴール3では、世界のすべての人々が生涯にわたり、健康的な生活を続けられることを目指します。妊産婦の死亡や新生児の死亡を減らすことや、感染症や感染によらない病気を減少させることはもちろん、たばこの害を減らすことや、薬物・アルコールなどの乱用防止も目指しています。
そのほか、有害な化学物質、大気や水、土壌汚染対策まで考えられています。
【私たちにできること】
・正しい知識を持って病気や感染を防ぐ
・感染症について調べてみる
・感染した場合は早く治療する
・支援している団体に寄付する
・保健の授業などで薬物依存症についてしっかり学ぶ
・スマホ依存症などにも気をつける