Straigh Voice~中高生の思い~報告

皆さんこんにちは。

SDGsネットワークやまなしの内田と申します。本日はオンラインミーティング「Straight Voice~中高生の思い~」にご参加いただき、ありがとうございます。多くの学校が3月1日から休校になり、その状態が3ヶ月に渡っています。突然の措置で日常生活が一変し、皆さんは大変な状況にあると思います。不安や悩みつらいことなどいろいろな思いがあると思いますが今日は率直にその思いを語ってください。一人では抱えきれない苦しみも、他の人と共有することで、少しでも心が軽くなればと願い、このミーティングを企画しました。

 少し私の自己紹介させてください。昨年の3月に中学校の教員を定年退職しました。その後、9月にSDGsネットワークやまなしを立ち上げ、10月にNPO法人に認定されました。SDGsは教科書にも出ているので、皆さんご存じだと思いますが2015年に国連の全加盟国が全会一致で決めた持続可能な開発目標です。

SDGsネットワークやまなしを立ち上げた理由は、

・思っている以上に危機が迫っている。特に気候変動については、こらから10年の取り組みが未来を左右すると多くの科学者が語っています。私たちは地球を救う最後の世代かもしれないと言われています。

・二つ目は、SDGsという目標は示されたましたが、だれがその活動を行うのかは示されていません。それはすべての人が活動主体になる必要があるからです。,誰かがやってくれるのを待つだけでは、いたずらに歳月が流れるだけす。少しでもSDGsの啓発に貢献できればと思い、この組織を立ち上げました。

•そして三つめは、SDGsという理念で思想・信条・立場を超えて世界は繋がれる可能性がある。もしかしたら、それは世界平和の第一歩にもなると思ったからです。

SDGsネットワークやまなしの理念は、子どもたちが

・安心して暮らすための地球環境

・幸せに暮らすための社会環境

・争いのない平和な世界の実現 を理念としています。まだ生まれたばかりの組織でよちよち歩きの状態ですが、少しでも目標の達成に貢献できるように努力していきたいと思います。

さて、それではStraight Voiceを始めていきましょう。このミーティングに私の他に3名の大人の人が参加していることをご承知下さい。

それでは、

①みなさんの自己紹介をお願いします。名前またはニックネーム、学年、いまどんな生活をしているか教えてください。

・休校中は学校の課題などをやっています。

・家族でUNOなどどをやって過ごしています。

②3月に休校になると聞いた時、どんなことを思いましたか。

・びっくりしました。驚きました。最初はうれしいと思ったけど、こんんに長くなるとさすがにと思いました。

・コロナウィルスを身近に感じる機会になりました。

・最初は正直うれしかったけど、こんなに長くなるとさすがに勉強のことも心配になります。

③この3ヶ月で、気持ちに変化がありましたか。

・課題もでていてオンラインで相談もできるのですが、一人だと勉強のやり方がわからなくて困ることがあります。

・最初は1ヶ月分の課題が出て、その後オンラインになりました。

・僕は学生寮で生活していました。家の生活で寂しさを感じたり,始まったときリズムが戻れるか心配です。

・普通に行きたいし、周りの子が何をしている気にかかる。

・課題は出ていて、動画の配信もあるのでそれを見ている。

④学校に行けないことについてはどう感じていますか。

・自分だけでやっているとやる気がおきないし集中力が続かない。やっぱ授業があった方がいい。

⑤オンライン授業は?オンライン授業と学校での授業の大きな違いは何ですか。

・授業だと先生が近くにいるので質問できるので理解が進む。家でも集中できる時間帯はあるし、計画を立てて勉強ができるのはいい。どちらにも長所・短所がある。

・高校3年生なので、数学は2年までに終わっているので、復習をすればいいが、世界史などは普通にやっていても間に合わないのに自分だけで勉強するのは難しい。

・受験についての不安として,現役より浪人の方が強いと思う。現役は範囲も終わっていない。

⑥学校に行けないことで一番つらいことは何ですか。

・お昼ご飯の栄養バランスの偏りがある。家では冷凍食品を温めるだけで自分で作っている。

・同級生に会って話ができないのは寂しい。寮では予定が決まっていたので生活リズムが作れたが、家では自分で計画を立てなければならないので大変。

・勉強。文芸部での活動ができない。学園祭の予定も立たない。

⑦部活動や大会等についてはどうですか。(山日記事紹介・総体中止)

・部活動はバレーボール部です。総体が中止になって、先輩は悔しいと言っている。僕も運動や練習ができないことでストレスもたまる。

・自宅でサッカーなどをして運動している。

・家で筋トレをしている。

・姉妹と一緒にバレーボールをやって運動しています。

⑧学校で学ぶことは当たり前(義務的に感じていなかったか)、学びに積極的だったか。何となくレール、深く見つめずぼんやりと将来を見つめる?

・いやとは思わなかったが、そんなに積極的ではなかった。今は、授業があった方がいいと思っている。

・学校はにはいいことも悪いこともあり、時々行きたくないなと思ったこともある。今回学校にいけなくなった事で、家の良さと学校の良さ、それぞれに気づくことができた。

みんなで学ぶことの良さは特に感じたし,先生への質問のありがたさも感じる。大切な時間だった。

・学校に行けなくなった時、次に学校に行ったときは真面目にやるぞと思った反面、学校ではいつも課題に追われていた。そのストレスがなくなったのは良かった。

・学校の良さは、いろいろな先生に質問や悩みを相談ができる。

⑨学校が再開したら、一番やりたいこと何ですか。

・クラスの人と話したり,皆で楽しいことをしたい。

・授業に集中したい。授業の時間を大いに活用したい。

・授業を受ける。学園祭の準備を通して友だちと語り合いたい。

⑩夏休みの短縮が検討されていることについてはどう思いますか?

・自分たちで決めた訳ではないという思いはあるが仕方ないと思う。

・休校期間が長かったので仕方ない。でも日本の夏は暑いし、コロナのために換気もしなければならないので冷房が効かないかもしれない。熱中症とかの心配もあるので、そういう対策も考慮してほしい。

・仕方ない。元々高校3年生は補習がある。逆に3ヶ月分を2週間で詰め込んでやるのは効率(詰め込みで無理がないか・生徒は理科できるか)としてどうなのか。

⑪9月入学が検討されていますが、皆さんはどう思いますか?

・いいと思います。長く中学2年生ができる。

・いいと思います。遅れを取り戻すことと海外と歩調を合わせることもできる。8月に大学入試になるので、1月のインフルが多いときより健康上良い。

・反対です。自分たちからすうると4月が区切りだったが,それが変わってしまう。世間全体からすると4月区切りがほとんどなので、そこにも影響がある。慎重に検討すべき。

⑫学校以外のことで心配・不安はありませんか。

・生活リズムが崩れているので、そこを立て直せるか心配。

・父が東京に住んでいるので、感染が心配。

・生活リズムが崩れている。生協の物が届かないので、買い物に行く必要がある。

・好きな本屋へも行けない。出版物が出ない。ライブイベントが今後できなくなる。

⑬目標や夢は何ですか。

・サッカーが上手になりたい。

・英語がもっと出来るようになりたい。コロナでも国によって対策が違う。海外メディアをすぐ読めるようになりたい。

・大学合格。将来は本に関わる仕事。昨日のニュースで出版社が潰れる寸前というニュースがあった。東京オリンピック後は仕事が少なくなると言われていたが、コロナで拍車がかかってしまった。就職ができるか心配。

⑭君たちの時代は変革が求められている。(持続可能なために世界を変える必要=イノベーション・新しい発想・若い考え・・コロナ感染対策への君たちの考え・休校以外の策)

・若い人に期待している。

⑮このミーティングに参加して感想を聞かせてください。

・自分が思っている事だけじゃなく知らない人の意見が聞けて良かった。

・いろんな意見を知ることができた。話すことで自分の意見や考えを整理することができた。

・違う年代といろいろ話せて良かった。これは学校でもできない経験だった。あと、自分が話すことで思いを整理できたので良かった。

⑯同世代の人たちにメッセージをお願いします。

・みんなで乗り越えていきましょう。

・この休校を通して感じることは一人ひとり違うけど,意見を持つ事が大事だと思う。すべての事柄に自分の意見を持ちましょう。

・今は大変だけど、今でしかできないこともある。オンラインで始めて友だちになった子もいる。この状況の中でできることや新しいことを挑戦しよう。

⑰参加動機

・新聞で知り,他の人の思いを知りたかった。

・先生の紹介。同じ年代の考えも知りたかった。

・普段は参加しないが、授業でオンラインをやっていたのでハードルが低かった。

⑱ICTの活用状況は

・英会話で使っている。

・オンライン,チャット、塾の先生とのオンラインで使う

・休校前は一度もなかった。中学生の妹が塾でzoomを使っていた。その後高校でもzoomを使用。中学の妹はCATVで配信授業。

最後までご参加いただき本当にありがとうございます。

自分の意見や思いを語ることはとても勇気がいることだと思います。でもその言葉によって救われるひともいるし、何かが変わることもあります。

実際、私自身、若者に希望を感じることが出来ました。

SDGsのキーワードにNo one will be left behindという言葉があります。

誰一人取り残さない。という意味ですが,誰が誰を取り残さないかわかりません。主体者は自分であることを考えると、私がみんなを取り残さないという気概を持ってほしいと思います。昨年SDGsネットワークやまなしの講演会でお招きした19歳の村木風海さんの講演テーマ「地球温暖化を止め、世界中の75億人全員を救う」でした。

こんな意識を持って一人ひとりが取り組んでいけば、どんな難問も解決できるはずです。じっとして与えられた未来を待つのか、挑戦して理想の未来を築くのか、その選択は皆さんの手に委ねられている。

皆さんの今後のご活躍を心から応援しています。

今日はありがとうございました