YAMANASHI SDGs FORUM 2024
3月10日に、YAMANASHI SDGs FORUM 2024が県庁と舞鶴城公園を中心に行われました。SDGsネットワークやまなしもブースを設け、身近でできるSDGs等について啓発活動を行いました。天候にも恵まれ、400人以上の人が立ち寄ってくれました。
本ブースでは以下のような内容の展示を行いました。
身近でできるSDGs
①ゴミ拾いによって「海の豊かさ」が保たれ、海に生息する生き物を守ることや、人間の「健康」や「食の安全」等につながることの説明
②消費行動を通して森林伐採を防いだり、動物の保護、児童労働や強制労働、平和等に貢献できることの説明
(チョコレート→児童労働→ブラックサンダー→他の会社の取り組み→つくる責任、教育)(オランウータン減少→森林伐採→パーム油→RSPOマーク及び商品)
③衣食住の課題とわたしたちにできること
衣料産業は
・世界で2番目に環境に影響を与える
・アパレル業界全体で温室効果ガスの8%を排出
・原材料栽培で森林伐採、生物多様性の損失
・製造過程で、化学物質による水・土壌汚染、大量の水使用(ジーンズ1本に1万㍑、年間79兆リットル)
・化学繊維は製造過程で、CO₂の排出。有害化学物質による大気汚染。使用廃棄時にマイクロプラスチックの排出
・人権問題。劣悪な労働環境、児童労働、低賃金
・過剰消費と大量廃棄。H社は4800億円分を火力発電所の燃料として燃やす。B社は値引き販売を避けるため41億円分の衣服を焼却処分
私たちにできること
サスティナブルなブランドを応援
・H社は、衣類回収プログラム、アップサイクルプログラムを立ち上げ
・A社は、シーズンが1つで新しいデザインがなしの衣服を販売し、過剰生産や消費を断つ。倫理に叶い、長持ちし、地球に優しい衣服を目指す
・S社は、全てのメーカーから廃棄された衣服を回収し、作り直して販売(CO₂を90%カット・購入量を減らす)
食料産業の課題
・栄養の不足と偏り。約8億人が栄養失調、約23億人が太りすぎ
・気候変動。農畜産業・林業からの温室効果ガスは全体の4分の1
・環境への悪影響。開発による森林伐採・土地の劣化や生物多様性の損失
・廃棄。3分の1を捨てている(食ロス・規格外・輸送時の傷など
私たちにできること
・献立をよく考えて購入、調理、残り物は捨てずに冷凍保存して別のメニューで
・買い物は手前取り
・生ゴミはコンポストを利用
・フードバンクへの寄付
・保存方法の工夫
・野菜中心の食生活、代用乳(オーツなど)
・認証ラベル商品の購入(水産物の乱獲防止、森林保護、人権保護等)
・旬の食材、地産地消
・加工食品を減らす
・有機栽培による作物の摂取
・ホームページを活用する https://onegeneration.jp/wastingnothing/
住に関する課題
・建物からのCO2排出は世界全体の12%(建築資材及び建設工程で生じた炭素)
・使用時の排出量は28%。この両方に対処する必要がある
私たちにできること
住宅・建物の性能を向上させる5つの方法
①冷暖房(省エネ)
②断熱(空気漏れ防止。屋根、壁、床の断熱)
③窓(エネルギー効率のよい窓)
④照明(照明をLEDに)
⑤再エネへの転換(太陽光パネル、蓄電池、薪ボイラー、太陽熱温水器等)
生活の課題(自動車)の課題
・自動車の温室ガスは世界の排出の16%
私たちにできること(EVのメリット)
・ガソリン車より65%CO₂が減る
・排ガスから有害物質が出ないため、ぜんそく、心臓病、肺がんは大幅に減る
・1月に1600㎞を走行する場合、ガソリン車は11000円、EVは3500~6400円
④企業の取り組み
・17の目標に対して、企業はどのように取り組んでいるかの紹介
⑤平和に関すること
・ウクライナやガザだけではなく、現在も40カ国以上で紛争が続いていること
・戦争によりSDGsの目標が大きなダメージを受けていることの紹介
私たちにできること
・経済の安定。貧富の差をなくす
・権力の偏りをなくす。弱者を作らない(民族・宗教・人種等)
・政治の道具として戦争を利用しない・政治の行き詰まりや批判をかわすための戦争
・軍需産業とつながらない
・平和を築くための省庁設置
・地球環境を守り、食糧の安
・教育(差別・迫害しない心)(地球・生命・自然・生態系)(洞察する力・考える力・判断する力)(戦争の事実・構造)
・愛・思いやり・命・人権・平和の心を育む
・無関心を止める
・メディアの力(商業主義からの脱却・本来の意義)(公正・真実)
・国際理解(民族、文化、歴史、習慣等、多様性の理解)
・文化推進(音楽、芸術、文学、アニメ等固有の文化)
・地球市民としての自覚(地球や世界の事を自分ごととして捉え、解決する)
⑥自然の大切さを学ぶ
・人間も自然の一員であることの自覚
・他の生命(動植物、微生物等あらゆる生命)がいなかったら、この地球はなく、私たち人間も生きていけないことの自覚)
以上のような内容でした。