上野原 鄙の会

上野原にある「一般社団法人まちづくりプラットフォーム鄙の会」に招かれ、SDGsについてお話をさせていただきました。

20年間活動していたボランティア活動が母体となり、平成28年に発足した同会は、現在60人近くの会員で活動しています。

まちづくりは経済的なことだけでなく、市民レベルの交流を深め、連携していくことが必要と考え、大月市・藤野町・相模原町などの桂川流域の方たちと連携を図っています。メインの活動は桂川フェスティバルの開催で、毎年多く人が集まり盛大に開催されています。今年度はコロナウィルスのため、残念ながら中止になってしまいました。

会の中に、観光町づくり委員会、地域共生委員会、地域連携委員会の3つの委員会があり、豊富な発想力で町づくりを行っています。

日本政府の「SDGsアクションプラン」の大きな柱に、〈SDGsを原動力とした地方創生、強靱かつ環境に優しい魅力的なまちづくり〉が挙げられていますが、鄙の会の皆さんはそれ以前からまちづくりの活動を行っており、山梨においてパイオニア的存在です。たくさんの苦労もあるようですが、地方創生のモデルとして発信し続けていただきたいと思います。

当日は、SDGsの概要と地方創生について次のような話をさせていただきました。

・導入のためのガイドライン

・SDGsに取り組むメリット

・何を軸に取り組むか

・地域活性化のための「問題」から「課題」へ

・アウトサイドインアプローチ

・取り組み事例等

会員の皆さんは、とても熱心で、またよく勉強もされており、「ESG投資について」、「牛肉と温暖化の関係」、「地方創生が成功するポイントは」、「多くのSDGsの取り組みがウォッシャーに近いのではないか」、「教育におけSDGsの取り組みは」、「若者の意識向上について」など鋭い質問や意見が出され、白熱した会になりました。実践活動をしている中での裏付けや経験が、発言に重みにつながっていると感じました。

この会を通して、雛の会の皆さんのまちづくりにかけるほとばしる情熱が伝わってきました。今後の更なるご活躍を大いに期待すると同時に応援をしていきたいと思います。

鄙(ひな)の会とは?   (会則から要点を抜粋)

目的

桂川流域(上野原市・相模原市緑区・大月市)の住民として、その地域の共通した問題点を把握し、地域資源の開発と価値の共有をはかることで地域の協働体制を構築し、「明るい豊かなまちづくり」に貢献すること。

事業 

➀桂川流域のまちづくりに資する事業(各種イベントの開催、古民家空き家の再生、地域共生社会の実現、観光資源の発掘・活用・郷土物産の宣伝・開発・販売)

②前記に関する研究・研修

③その他会の目的を達するために必要な事業