質の高い教育をみんなに

 目標4 :だれもが公平に、良い教育を受けられるように、また一生に渡って学習できる機会を広めよう

この目標は、2030年までにすべての子供が平等に質の高い教育を受けられるようにすること、高等教育にアクセスできることを目指しています。また、働きがいのある人間らしい仕事や企業に必要な技能を備えた若者・成人の割合を大幅に増加させることもねらっています。
【日本では】
   2030年とその先の世界を担う子供たちに、持続可能な社会や世界の創り手となるために必要な資質・能力が育成されるよう、ESD(持続可能な開発のための教育)を更に推進するとともに、学校教育をはじめ、家庭、職場、地域等のあらゆる場におけるSDGsに関する学習等を奨励していくことが必要です。(SDGs推進本部「SDGs実施指針」より)
 日本でも学校にいけない子どもたちがいます。一番多いのは不登校で、中学校までは学年が上がるごとに増えています。2016年の不登校児童生徒数は小・中学校あわせて13万人あまり、小中学生全体約962万人の約1.4%です。
【世界では】
   教育は社会経済的な地位を向上させ、貧困からの脱出の鍵となるものですが、6歳から17歳までの子供たちの5人に1人(2億6200万人)が依然として未就学で、半数以上の子供と青少年(6億1700万人)が読書と数学の最低限の習熟基準を満たしていません。技術進歩があるものの、学習環境、教師の能力、そして教育の質が追いついていません。ライフサイクル全体、特に女性、女児、脆弱な環境におかれた社会的弱者の学習成果を向上させるためには、集中的な取組が必要です。(国連SDGsレポート2019より)
【ゴールのポイント】
 教育は、「子どもの権利条約」が保障する権利です。この権利を実現するためには、就学前の教育を得るための幼稚園や保育所、そして、生きていくために必要な知識や能力を身につける初等教育を、すべての人が受けられるようにすることです。SDGsでは「すべての人のための教育」を共通の目標としています。
【私たちにできること】
・ユネスコやNPO、NGOなど世界で教育支援を行っている団体の活動に関心を持ったり、寄付したりする。
・学校でいやなこと、困ったことがあれば友だち、両親や家族、先生に相談する。

・学校に行けない理由を調べる。
・受け身の勉強ではなく、世界や地球を救うために力をつけるという気持ちで勉強する。
・世界を変えるためのイノベーションには大胆な発想が必要。固定観念に縛られず、自分の興味関心あることにどんどんチャレンジする。